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『天野祐吉のことばの原っぱ』天野 祐吉 (まどか出版03/1)を読む

 <ことば>の面白さ、愉しさを僅か何ページかで語るエッセー群。思わずニヤリ、はてさてそういうことも云えるか。改めて幾許かの発見もある好著。      (16/8)

▶出版内容紹介
近ごろ、ことばは元気がない。
コ ミュニケーションの効率第一主義というビョーキにかかって、いまや息も絶え絶えの酸欠状態になっているように見えます。日本語の本がやたらに売れるのもそ のせいだと思いますが、やはりことばは元気がないと困る。原っぱで遊ぶ子供たちのように、いきいきしていないと困ります。いまの世の中が元気がないのは、 経済にではなく、ことばに元気がないからだと言ってもいいでしょう。
― 本文(まえがき)より ―
前書きなど

谷川俊太郎さんが田舎道を走っていたら、
 「あなたは死ぬ!」
と書かれた看板が一瞬目をかすめ、もう少しでハンドルを切りそこなうところだったそうな。
  「あなたにとって”史上最強の広告”はなんですか」という『広告批評』誌(87年11月)のアンケートに答えたものだが、「これが交通安全の標語だったの か、キリスト教団の広告だったのか、いまだに判然としませんが、思い出すと今でもドキドキします」と、谷川さんは書いている。たしかに人間、だれもがいず れは死ぬわけで、間違ったことは言っていないというか、しごく当たり前のことをいっているだけなのに、それでドキッとさせるところが、なかなかすごいでは ないか。高速道路でこんなのを見たら、眠気なんか、いっぺんにすっ飛ぶよね。
版元から一言

(ここがポイント!)      
・昭和・平成という時代を街角の庶民の視線で切りとった短編エッセイ集。
(こんな人にお薦め)
・メディアに関わる仕事をしている方。
・理屈をこねるのが好きな方。
・規則より自分の良心と健全な常識に従って生きようとしている方。