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『近代の文法』=「思想」94年11月号

明治と云う<近代社会>をどうつくろうと、それぞれの分野で如何なる葛藤があったかの具体的物語。

死産される日本語・日本人(酒井直樹)
国民の誕生と「日本人種」(富山一郎)
国文学の誕生(藤井貞和)
地理思想と国民国家形成(水内俊雄)
明治天皇の巡幸と「臣民」の形成
(佐々木克)
万歳の誕生(牧原憲夫)
運動会の思想(吉見俊哉)
近代日本における権力のテクノロジー
(T・フジタニ)
女の声を拾う/明治初期小新聞の投書
(平田由美)
「少年世界」と読書する少年たち
(成田龍一)
性家族の肖像(川村邦光)

どの問題でも簡単に転換出来るものは・・なかった。例えば「万歳」ひとつを見ても。これは雅楽で万歳という詞があり、読みは呉音でマンザイだった。一方行事等ではバンゼイと唱えられたがこれは漢音。この二者を発声し易いものとしてバンザイと替えられた。

今あらためて<明治維新>と<江戸時代>との+-を考えさせられる一編。