<女性初のエベレスト登頂、田部井淳子さんが死去>読売新聞 10月22日(土)17時53分配信

世界最高峰エベレスト(8848メートル)の登頂に女性として世界で初めて成功した登山家の田部井淳子(たべい・じゅんこ)さんが20日、腹膜がんで死去した。

 77歳だった。告別式は近親者で済ませた。喪主は夫、政伸さん。

 福島県三春町出身。昭和女子大卒業後、本格的に登山を始め、1969年に山岳会「女子登攀(とうはん)クラブ」を設立。75年には「エベレスト日本女子登山隊」の副隊長としてエベレストに挑み、同年5月16日、女性として世界で初めて登頂に成功した。6400メートル地点のキャンプ地で雪崩に襲われるアクシデントを乗り越えての快挙だった。

 92年には欧州最高峰、ロシアのエルブルース(5642メートル)に登頂し、世界7大陸最高峰を制覇した世界初の女性登山家となった。