<原発避難いじめ>原告団「報道は氷山の一角」河北新報16/12/22

東京電力福島第1原発事故で避難した子どもへのいじめが相次いで発覚したことを受け、今年2月に発足した「原発被害者訴訟原告団国連絡会」が22日、「報道されたのは氷山の一角だ。大人にも心ない仕打ちが続いている」として、避難への理解を求める声明を発表した。
 連絡会は、原発事故に伴う損害の賠償を東電などに求めた全国21件の訴訟の原告で結成。原告数は1万人近くに上る。
 連絡会の幹部が22日、東京都内で記者会見。南相馬市から横浜市に避難中の松本徳子さん(55)は「慣れない生活を送る親が苦しむと思って、いじめられていると言い出せない子もいる」と話した。
 郡山市から子ども2人と大阪市に避難している森松明希子さん(43)は「避難者に対する大人社会の無関心や偏見がそのまま子どもの社会に移っている」と訴えた。