【コラム】 筆洗  東京新聞2017年1月5日

百五年前の春に二十六歳の若さで逝った石川啄木は、こう言い残したとされる。「俺が死ぬと、俺の日誌を出版したいなどと言ふ馬鹿な奴が出て来るかも知れない、それは断つてくれ、俺が死んだら日記全部焼いてくれ」 ▼実際に焼却しようという動きがあったが、…

<原発国民負担「過去分」2.4兆円 福島第一処理費倍増21.5兆円>16/12/10東京新聞

【経済】 原発国民負担「過去分」2.4兆円 福島第一処理費倍増21.5兆円 2016年12月10日 朝刊 経済産業省は九日、自民党の会合や有識者会合などで、福島第一原発の廃炉など事故処理にかかる費用が、二〇一三年に試算した十一兆円から二一・五兆円に倍増…

<理不尽な「過去分」請求 福島第一の処理費 国民負担、不公平感の恐れ>16/12/10東京新聞

経済産業省は九日、有識者会議などで求められていた東京電力福島第一原発の廃炉などに必要な費用の試算をようやく示した。費用試算を引き上げるのは二回目で、今後も膨らむ可能性を認めるなど、原子力政策のほころびは明らか。しかし十六日には電気料金の引…

<今年もタダ飯タダ酒 安倍首相ポチ記者“ごっつぁん忘年会”>16/12/27日刊ゲンダイ

26日夜、真珠湾を訪問するため米ハワイに向け出発した安倍首相。ところが、その直前の首相動静を見ると、〈5時47分、内閣記者会との懇談会〉とある。外遊前の忙しい時間に何をしていたかといえば、菅官房長官、萩生田官房副長官らとともに首相担当記者…

< 【社説】 もんじゅ廃炉 原発依存にサヨナラを>東京新聞2016/12/22

高速増殖炉がだめなら高速炉-。それではあまり意味がない。もんじゅだけのことではない。原発依存の仕組み自体が、実は“金食い虫”なのだ。サヨナラもんじゅ、そしてその背景の原発依存。 莫大(ばくだい)な費用がかかる。危険なナトリウムを大量に使ってい…

<退位「議論に感謝」 天皇陛下83歳に>2016/12/23

天皇陛下は二十三日、八十三歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち皇居・宮殿で記者会見し、退位の意向を強くにじませた八月のビデオメッセージについて「この先の在り方、務めについて、ここ数年考えてきたことを内閣とも相談しながら表明しました」と振り…

<原発避難いじめ>原告団「報道は氷山の一角」河北新報16/12/22

東京電力福島第1原発事故で避難した子どもへのいじめが相次いで発覚したことを受け、今年2月に発足した「原発被害者訴訟原告団全国連絡会」が22日、「報道されたのは氷山の一角だ。大人にも心ない仕打ちが続いている」として、避難への理解を求める声明…

<平野啓一郎氏が警鐘 「世の中が全体主義に移行している」>

一方的にまくし立てるような国会答弁から「反知性」の烙印を押されている安倍首相。当然、作家・文化人など言論人からの批判が多いが、平野啓一郎氏(41)も急先鋒のひとりだ。SNSなどで非常に多くの発信をしているし、「世の中は新自由主義から全体主…

< ピアニストの中村紘子さん死去>2016.7.29 00:10

ショパン国際ピアノコンクールで4位に入賞し、世界各国のピアノコンクールの審査員も歴任した世界的ピアニスト、中村紘子(なかむら・ひろこ、本名・福田紘子=ふくだ・ひろこ)さんが7月26日に大腸がんのため死去していたことが28日、分かった。72歳…

< 映画監督で脚本家の松山善三さんが死去 >2016.9.2 20:21

「名もなく貧しく美しく」などの作品で知られる映画監督で脚本家の松山善三さんが8月27日、老衰のため死去した。91歳。 昭和23年、松竹に入社。木下恵介監督の助監督として、「カルメン故郷に帰る」や「二十四の瞳」などに参加。木下監督による脚本の…

<ポーランドの巨匠 映画監督アンジェイ・ワイダ氏死去 16/10/10 11:51>J- CAST

ポーランド映画の巨匠、アンジェイ・ワイダ監督が2016年10月9日に死去した。90歳だった。AFP通信などが報じた。 1926年、ポーランド北東部スヴァウキ生まれ。第二次世界大戦中は反ナチスのレジスタンス活動に参加した。ウッチ映画大学を卒業後、1954年に「世…

< 平幹二朗さん急死、82歳>2016年10月24日/東京新聞

重厚な演技と格調高いせりふ術が持ち味の俳優、平幹二朗(ひらみきじろう)さんが死去したことが分かった。八十二歳。広島市出身。葬儀・告別式の日取り、喪主は未定。俳優平岳大(ひらたけひろ)さんは長男。 東京都内の自宅の浴室内で倒れているのを訪れた…

<女性初のエベレスト登頂、田部井淳子さんが死去>読売新聞 10月22日(土)17時53分配信

世界最高峰エベレスト(8848メートル)の登頂に女性として世界で初めて成功した登山家の田部井淳子(たべい・じゅんこ)さんが20日、腹膜がんで死去した。 77歳だった。告別式は近親者で済ませた。喪主は夫、政伸さん。 福島県三春町出身。昭和女子…

『近代の文法』=「思想」94年11月号

明治と云う<近代社会>をどうつくろうと、それぞれの分野で如何なる葛藤があったかの具体的物語。死産される日本語・日本人(酒井直樹)国民の誕生と「日本人種」(富山一郎)国文学の誕生(藤井貞和)地理思想と国民国家形成(水内俊雄)明治天皇の巡幸と「臣民」の…

<映画『SICKO>』  (07.12.21)

『SICKO』とは、2007年アメリカで封切りされた、マイケル・ムーア制作・監督・脚本・出演の作品。医療制度の具体的事実をとことん追求した1時間23分のドキュメンタリーである。●ムーアは、2002年『ボウリング・フォー・コロンバイン』で銃社会に突撃…

<『楽団長は短気ですけど、何か?』金山茂人(水曜社07/12) >

著者の金山茂人は1940年富山県の大地主の家に生まれた。柔道と音楽のどちらを取るか夢おおき青春時代から、東京交響楽団理事・最高顧問、日本演奏連盟専務理事などに至る、現在まで波瀾万丈の<人生の出会い>を愉しく書き綴ったもの。○だから音楽は面白い…

<句集『半分』>玉木祐(揺籃社13/10)

1 孵化の時 入盆の定位置にあり夫の椅子 そぎおとす磁石の砂鉄海は秋 天金の書に一匹の冬の蠅 われの忌を考えている海鼠かな 初明かり白き山々受胎せり 胎内へ流氷の音かえるごと 前世のよう蛍袋の中にいて 蝉が和す本当はのびやかなお経 影があり己が半分…

<ボブ・ディラン 風の中、時代は変わる>東京新聞社説16/10/14

歌手ボブ・ディランにノーベル文学賞。なあに驚くには当たらない。小説も詩も歌詞も、肝心なのは言葉の力さ。だって、友よ、風に吹かれて、転がる石のように、時代は変わっていくのだし-。 ボブ・ディランは詩人である。 フォークからロック、この春の十五…

<ボブ・ディランさんにノーベル賞 ファン歓喜「優しく染みる反骨の言葉」>

<東京新聞>16/10/14朝刊 「今夜かける曲はボブ・ディランだけだ」-。若者の気持ちを代弁してきた反骨のシンガーがノーベル文学賞に決まった十三日夜、ライブバーやロックバーなどに、ファンが集まった。「言葉がとんがっていて。でも、優しくて染みる」「深…

「<断層>の時代/1950年代前半の歴史像への試み」成田龍一(思想05/12)

この論文は,戦後とはどういう時期か,何時からをそう呼ぶのが適切かという<課題>にも応えるものなのだが(これについては、『八月十五日の神話/終戦記念日のメディア』佐藤卓巳<ふくろうの夢70>)、その時期に発行された文芸誌にそった展開がなされている。…

<「魯迅『阿Q正伝』を読む」奥泉光×いとうせいこう(すばる08/10月)>

文芸漫談<笑うブンガク入門>シリーズで、サブタイトルは<文学史上最もプライドが高かった男> まず、枕をふって、この奥泉光といとうせいこうがそれぞれミュージシャン体験の熱気を含んだままで、ここに出て来ていることが語られ,それから魯迅という人物につ…

< ポーランドのアンジェイ・ワイダ監督死去>16/10/11/

【ベルリン時事】共産主義体制下にあったポーランドで、弾圧を受けながらも反骨精神に満ちあふれた映画を撮り続けた巨匠、アンジェイ・ワイダ監督が9日、死去した。90歳だった。AFP通信などが報じた。 反ナチズムを訴えた「抵抗3部作」で国際的な評価を獲得…

<ドキュメンタリー映画「シロタ家の20世紀」>葉月

戦後、日本国憲法第24条の草案作りにベアテ・シロタ・ゴードンさん等が協力され、日本女性の地位向上のために一役かったことは最近になって明らかにされた。そのベアテさん一家の「シロタ家の20世紀」(ドキュメンタリー)という映画をみた。監督の藤原…

『日本人は本が好き』(文藝春秋SPECIAL09.Spring)

サブタイトルは<人生の一書と出会う読書案内>と、いっても寝転んでも読める気軽なところもある読書エッセイ集。 <巻頭エッセイ>は、鶴見俊輔,柳田邦男,植田康夫,外山滋比古の4人。鶴見の文章に中里介山が出て来て、初めて知ったのは彼が「言論報国会」に入…

『素晴らしき日本語の世界』季刊秋号(文春SPECIAL08/10)

学問的な日本語論よりも、雑談的日本語論が寝転んで読むのに相応しい。とは云うものの、そこそこに興味深く作った雑誌。◇ 巻頭エッセイは北原保雄/外山滋比古/大岡信◇ 特集日本語の世界は杉本つとむ/久保田淳/遠藤織枝ほか9人。◇ 漢字の世界は土屋秀宇ほか…

『NHKの正体/受信料支払い拒否の論理』

<週刊金曜日ブックレット05/4> NHK放送が,国営ではなく民間放送でもない、ということで視聴者である国民にはどんなメリットがあるのだろうか。 それはさておき、この一冊はNHKの権力へのすりよりにより<公正中立>という仮面に隠れ、行って来た国民に対する…

『漢字と日本語』高島俊男 (講談社現代新書/16/4/)

漢字と日本語について、日中縦横に語る。いつもながら面白いのは、明治初期の西洋諸国の翻訳語。苦心の後が見える。これはそのまま、文字から見る日本と西欧諸国や中国との歴史とも言えるだろう。 ▶講談社BOOK倶楽部 「外来語」はいつからあるのか? 「復原…

『ぼくの花森安治』二井康雄 (CCCメディアハウス/2016/8)を読む

<暮らしの手帖>には若い頃から何かと関心があった。何冊かの保存版は今でも本棚の何処かに眠っている筈だ。 それは日常的な生活に、庶民がどう暮らしを快適にできるだろうかという、この雑誌が追求した中心的課題よりも、垣間見える編集長の花森安治が、持つ…

「薔薇色のゴリラ」塚本邦雄 (人文書院/77/9)を読む

<名作シャンソン百花譜>として、シャンソンに寄せた日々を語る。 戦中は例えば<暗い日曜日>などを聴いていれば、<海行かば><愛国行進曲>を聴け、といった恐るべき暗黒時代。そういう中からレコードを一枚一枚買いためて聞き入った頃。安っぽい恋歌でさえ、そ…

「明平さんのいる風景」玉井五一ほか編 (風媒社/99/6)

サブタイトルは<杉浦明平生前追想集> 杉浦明平という作家のルポは、若い頃いくつか読んだ。農漁村のじめじめした空気がなく、爽快な印象が残っている。 今度追想を集めたこの本を読んで、やはりその印象に変わりなかった。 戦後の時期に、<挫折>しなかった、…