2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

< 平幹二朗さん急死、82歳>2016年10月24日/東京新聞

重厚な演技と格調高いせりふ術が持ち味の俳優、平幹二朗(ひらみきじろう)さんが死去したことが分かった。八十二歳。広島市出身。葬儀・告別式の日取り、喪主は未定。俳優平岳大(ひらたけひろ)さんは長男。 東京都内の自宅の浴室内で倒れているのを訪れた…

<女性初のエベレスト登頂、田部井淳子さんが死去>読売新聞 10月22日(土)17時53分配信

世界最高峰エベレスト(8848メートル)の登頂に女性として世界で初めて成功した登山家の田部井淳子(たべい・じゅんこ)さんが20日、腹膜がんで死去した。 77歳だった。告別式は近親者で済ませた。喪主は夫、政伸さん。 福島県三春町出身。昭和女子…

『近代の文法』=「思想」94年11月号

明治と云う<近代社会>をどうつくろうと、それぞれの分野で如何なる葛藤があったかの具体的物語。死産される日本語・日本人(酒井直樹)国民の誕生と「日本人種」(富山一郎)国文学の誕生(藤井貞和)地理思想と国民国家形成(水内俊雄)明治天皇の巡幸と「臣民」の…

<映画『SICKO>』  (07.12.21)

『SICKO』とは、2007年アメリカで封切りされた、マイケル・ムーア制作・監督・脚本・出演の作品。医療制度の具体的事実をとことん追求した1時間23分のドキュメンタリーである。●ムーアは、2002年『ボウリング・フォー・コロンバイン』で銃社会に突撃…

<『楽団長は短気ですけど、何か?』金山茂人(水曜社07/12) >

著者の金山茂人は1940年富山県の大地主の家に生まれた。柔道と音楽のどちらを取るか夢おおき青春時代から、東京交響楽団理事・最高顧問、日本演奏連盟専務理事などに至る、現在まで波瀾万丈の<人生の出会い>を愉しく書き綴ったもの。○だから音楽は面白い…

<句集『半分』>玉木祐(揺籃社13/10)

1 孵化の時 入盆の定位置にあり夫の椅子 そぎおとす磁石の砂鉄海は秋 天金の書に一匹の冬の蠅 われの忌を考えている海鼠かな 初明かり白き山々受胎せり 胎内へ流氷の音かえるごと 前世のよう蛍袋の中にいて 蝉が和す本当はのびやかなお経 影があり己が半分…

<ボブ・ディラン 風の中、時代は変わる>東京新聞社説16/10/14

歌手ボブ・ディランにノーベル文学賞。なあに驚くには当たらない。小説も詩も歌詞も、肝心なのは言葉の力さ。だって、友よ、風に吹かれて、転がる石のように、時代は変わっていくのだし-。 ボブ・ディランは詩人である。 フォークからロック、この春の十五…

<ボブ・ディランさんにノーベル賞 ファン歓喜「優しく染みる反骨の言葉」>

<東京新聞>16/10/14朝刊 「今夜かける曲はボブ・ディランだけだ」-。若者の気持ちを代弁してきた反骨のシンガーがノーベル文学賞に決まった十三日夜、ライブバーやロックバーなどに、ファンが集まった。「言葉がとんがっていて。でも、優しくて染みる」「深…

「<断層>の時代/1950年代前半の歴史像への試み」成田龍一(思想05/12)

この論文は,戦後とはどういう時期か,何時からをそう呼ぶのが適切かという<課題>にも応えるものなのだが(これについては、『八月十五日の神話/終戦記念日のメディア』佐藤卓巳<ふくろうの夢70>)、その時期に発行された文芸誌にそった展開がなされている。…

<「魯迅『阿Q正伝』を読む」奥泉光×いとうせいこう(すばる08/10月)>

文芸漫談<笑うブンガク入門>シリーズで、サブタイトルは<文学史上最もプライドが高かった男> まず、枕をふって、この奥泉光といとうせいこうがそれぞれミュージシャン体験の熱気を含んだままで、ここに出て来ていることが語られ,それから魯迅という人物につ…

< ポーランドのアンジェイ・ワイダ監督死去>16/10/11/

【ベルリン時事】共産主義体制下にあったポーランドで、弾圧を受けながらも反骨精神に満ちあふれた映画を撮り続けた巨匠、アンジェイ・ワイダ監督が9日、死去した。90歳だった。AFP通信などが報じた。 反ナチズムを訴えた「抵抗3部作」で国際的な評価を獲得…

<ドキュメンタリー映画「シロタ家の20世紀」>葉月

戦後、日本国憲法第24条の草案作りにベアテ・シロタ・ゴードンさん等が協力され、日本女性の地位向上のために一役かったことは最近になって明らかにされた。そのベアテさん一家の「シロタ家の20世紀」(ドキュメンタリー)という映画をみた。監督の藤原…

『日本人は本が好き』(文藝春秋SPECIAL09.Spring)

サブタイトルは<人生の一書と出会う読書案内>と、いっても寝転んでも読める気軽なところもある読書エッセイ集。 <巻頭エッセイ>は、鶴見俊輔,柳田邦男,植田康夫,外山滋比古の4人。鶴見の文章に中里介山が出て来て、初めて知ったのは彼が「言論報国会」に入…

『素晴らしき日本語の世界』季刊秋号(文春SPECIAL08/10)

学問的な日本語論よりも、雑談的日本語論が寝転んで読むのに相応しい。とは云うものの、そこそこに興味深く作った雑誌。◇ 巻頭エッセイは北原保雄/外山滋比古/大岡信◇ 特集日本語の世界は杉本つとむ/久保田淳/遠藤織枝ほか9人。◇ 漢字の世界は土屋秀宇ほか…

『NHKの正体/受信料支払い拒否の論理』

<週刊金曜日ブックレット05/4> NHK放送が,国営ではなく民間放送でもない、ということで視聴者である国民にはどんなメリットがあるのだろうか。 それはさておき、この一冊はNHKの権力へのすりよりにより<公正中立>という仮面に隠れ、行って来た国民に対する…